新天地マインツでの1年目、はたして武藤嘉紀はどんなパフォーマンスを見せるのか。現地紙でコラムニストを務めるラインハルト・レーベルク記者の筆で、武藤の「挑戦記」をお届けする。 ――◆――◆―― 8000人のファンで埋まったゴール裏の立ち見席から大合唱が沸き上がる。 「ムトーを柵へ、ムトーを柵へ、ムトー、ムトー、ムトーを柵へ――!」 マインツの選手にとって、これ以上の名誉はない。ほぼ全てのホームゲームで、その試合で最も活躍した選手、特別な勝利を収めた時にはチーム全員が、このリズミカルな合唱によってゴール裏フェンスに上るよう促される。 ハノーファーを3-0で破った試合で、この「柵の上の王様」(Zaunkonig=ミソサザイという鳥の名前でもあるが、直訳すると柵の王様)に選ばれたのが、武藤嘉紀だった。 暑かったこの日、武藤はコファス・アレーナで2ゴールをマークし、マッチウイナー(勝利の立役者)とな
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