青森県八戸市の小林眞市長は29日の市議会一般質問で、2019年度までに新たな美術館を整備する方針を明らかにした。現在地の番町と、隣接する堀端町の市有地に新設し、カフェやミュージアムショップなども備える。小林市長は「観光や教育など幅広い分野に波及効果を生み出す、まちづくりの中核的な施設としたい」と意欲を示した。屋内スケート場や多賀地区多目的運動場など、大型施設の建設が相次ぐ中での新たな公共投資の表明。議会から表立った批判こそ出なかったが、財政への影響を懸念する声も聞かれた。 代表質問に立った秋山恭寛議員(自由民主・市民クラブ)、田名部和義議員(きずなクラブ)、前澤時廣議員(公明)に答えた。 市は16年度一般会計当初予算案に、基本構想策定に向けた整備検討委員会の開催費用120万円を計上している。16年度の基本設計、17年度の実施設計と現美術館の解体作業を経て、18年度から本体工事に入る。