はじめに 昨今、低価格WiFiモジュールESP-WROOM-02の登場によって、組み込み無線通信が一気に手軽になりました。ESP-WROOM-02の特筆すべき点はTCPIPプロトコルスタックを内蔵している点で、これにより特別な実装無しに既存のネットワーク機器やサーバと対話できる点です。 この特徴を活かすと、zabbixプロトコルをESP-WROOM-02に直接喋らせることにより各種センサーデータを簡単に収集、活用できます。 その気になれば一般家庭にある無線ルーターと中古で数千円で買ったサーバ、そして複数台のESP-WROOM-02で防犯システムや家庭内での熱中症アラートみたいなセンサネットワークの活用が可能かもしれません。 といった考えのもと、簡単にzabbix senderプロトコルを喋るための機能をESP-WROOM-02で簡単に使えるようにするため、ライブラリ化しました。 2024年
はじめに zabbix_senderコマンドからサーバーへのデータの送信に使われているプロトコルは比較的シンプルな物で、ネットワークに接続できるマイコンであれば充分に実装できるものです。 このプロトコルをESP-WROOM-02なモジュールと組み合わせると各種センサーのデータをZabbixサーバーで収集するデバイスがお手軽に作れそうだったので、まずはZabbix senderプロトコルの仕組みでサーバーに値を登録できるところまで試してみました。 なお、本稿の例ではZabbix 3.0から実装された通信の暗号化には対応していません。 本稿の内容を実際に試す際には充分に信用のおけるネットワーク内で実行する事をお勧めします。 環境 Zabbixサーバー Zabbix 3.0.4 (CentOS7.2) ESP-WROOM-02モジュール スイッチサイエンス ESPr Developer Ardu
前回の投稿後、めちゃ忙しくなり3ヶ月以上も空いてしまいまして、今頃2019年初投稿となります。 昨年の秋から冬にかけては、IoT用のマイコン関係の仕事が中心となっていました。(並行してWeb関係のインフラやJavaScript周りのお仕事もポツポツありましたが) その間に当ブログのWordPressも5.0にアップデートし、新しいエディタGutenbergの操作に慣れない状態のまま久々の記事を書いております。 昨年末のお仕事では、合わせると100台くらいあるセンサー用のマイコンの動作状況を監視したいという趣旨で、Zabbixというオープンソースの監視システムを導入する案件がたまたま重なりました。 Zabbixについては、顧問先で管理しているサーバーを監視する目的で以前から社内でも導入しており、サーバー自体の生死やWebサーバー(Apache, Nginx等)、データベースサーバー(MySQ
Zabbix API について色々調べてたけど… 「あれ?これってアイテムのデータ追加できなくない?」 という問題にぶち当たった。Slack みたいにデータを追加できるものかと思ったのだが、どうも "request": "sender data" を受け付けない。Zabbix のドキュメントルートを探してみても sender data という文字列は見当たらない。ということは Zabbix Sender が使えないデバイスはデータの追加が出来ないのでは? いやいやでも Python のモジュールとかあるじゃん。 ってことで Python 系の Zabbix モジュールを色々探して読んでみた。 github.com このコードを見て、サーバーに送る部分で何をやってるかというと、 Zabbix サーバーの 10051 ポートに接続する JSON ぶん投げる 以上。マジでこれしかやってないっぽい
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