東京・大手町のオフィス街に2016年に、全室が和室の天然温泉が楽しめるホテルが登場する。 日本政策投資銀行などが今秋に隣接の新ビルに移転した後、三菱地所が跡地を再開発する。ホテル棟(地上18階、地下3階)とオフィス棟(地上31階、地下4階)の二つのビルを建設し、天然温泉も掘削する。 ホテルの客室数は90室程度で、屋上に宿泊客専用の露天風呂を設け、地下には宿泊客以外でも利用できる大浴場を作る。 16年春に完工予定で、日本文化に関心を持つ海外のビジネス客を呼び込み、周辺エリアへの海外企業の進出を促すため、一般的な都市型ホテルの客室よりも広めで、茶道など日本文化を体験できるサービスも検討している。 地下にガスを利用した自家発電設備を作り、1万人に対応できる下水処理能力を持つ浄化設備を設ける。防災機能も強化し、東日本大震災後、海外企業の間で高まっている日本の災害リスクへの不安を解消する狙い