ダイちゃんは見ていた。 去年の夏に封印された猫玄関。 その封印が解かれる瞬間を…! 中猫たちは覚えていた。 母に連れられ、この穴をくぐった幼き日。 来し方をじっと眺める。 彼らがこの離れにやってきたのは、去年の6月半ば。 もうすぐ1年になります。 蒸し暑い季節。 人のいない離れに、クーラーは贅沢すぎます。 もう床下に潜り込めるほど、小さくはありません。 母屋にも、そこに住む人間たちにも慣れてきました。 興味津々。そうっと覗いています。 ※サバよ、何故がっくりしているのか。 試しに猫玄関を開放してみることにしました。 たまたま通りかかった区長さんが、釘を抜いてくださいました。 さあ、ダイちゃん。 くぐってみようか、この狭き門を。 液体になれ。 やればできるさ。 ^・ω・^ らくしょ~なの ♪ つるん。 …なんだか四角いな(ー_ー; 猫は液体。 猫玄関をくぐるときには、猫玄関の形になります。