核融合反応とは超高温高圧の環境下で原子同士が融合し、別の原子になることです。この反応は膨大なエネルギーを生み、太陽の輝きの源でもあります。もちろん、運転時に二酸化炭素は排出されません。 通常、原子同士を接近させても 反発し合い、融合しません。しかし超高温高圧にすると原子は超高速で運動して、大きな運動エネルギーを持ちます。その超高速(秒速1000km以上)の原子同士が衝突すれば運動エネルギーが反発力に打ち勝ち、 融合します。4個の水素原子が1つのヘリウム原子になるのです。この際、質量が融合前よりわずかに減り、その減少分が膨大なエネルギーに変換されます。その変換効率は核分裂の7倍に達します。原子力発電所のウラン235の核分裂では質量の0.1%がエネルギーに変換され、ウラン1gから20億カロリーの熱が発生します。しかし水素の核融合では質量の0.7%がエネルギーに変換され、水素1gから140億カロ