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ブックマーク / nucleus.asablo.jp (3)

  • 自然放射線を理解する: 私設原子力情報室(移転済み)

    当ブログに寄せられるコメントを見ていると、自然放射線に対する質問や意見が結構あるので、チャート式で、分かりやすく整理しておきたいと思います。 イラストを見て頂ければ、私たちが地上で受けている自然放射線は、大きく4種類に分類されることが分かるかと思います。一つ一つ見ていきましょう。 ●二次宇宙線による外部被ばく 宇宙から地球に飛び込んでくる宇宙線を一次宇宙線と呼びます。これは、ほとんどが陽子で、地上までは届きません。一次宇宙線が空気中の原子や分子と衝突して生まれるのが二次宇宙線。その内、地表にまで届くのは、ほとんどが素粒子の一種のミュー粒子です。 よく、飛行機に乗ると余計に外部被ばくをすると言われますが、これは事実です。高空では、二次宇宙線の内のガンマ線が存在しますので、これが航空機内にまで届きます。また、海抜数千メートルという高地には、二次宇宙線のガンマ線が、ある程度、届いていると思われま

  • 2012-03-10: 私設原子力情報室(移転済み)

    3.11から一年が経とうとしています。 福島第1の現状はどうでしょうか… 日政府は無理矢理の「冷温停止宣言」を発しましたが、現実は、その言葉からほど遠いものです。 塩ビのパイプやホースをつないだ仮設の循環冷却システムは、あちこちで水漏れ。放射性物質の濾過装置は頻繁に停止。いったいどれほどの水が循環できているのか… 大きな余震(あるいはあらたな地震)に襲われたら、仮設循環冷却システムは、ひとたまりもないでしょう。その時には、原子炉や核燃料プールの暴走が始まり、核燃料溶融・臨界といった最悪の事態に向かいます。 そうした中、国内の良心的な研究者はもとより、世界中がもっとも危険視しているのが、4号機の核燃料プールです(一般には、使用済み核燃料プールと呼ばれることが多いですが、使用前の新核燃料も貯蔵されるので、以下、核燃料プールと記述します)。 これまで当ブログでは、4号機の問題を大きく扱ったこと

  • 4号機 核燃料プールの危険性【2】: 私設原子力情報室(移転済み)

    ■大量の使用済み核燃料があった理由 下の表は、福島第1の原子炉および核燃料プールにあった燃料集合体の数です。60から74の燃料棒を束ねて、一体の燃料集合体にするわけですから、一つの原子炉に数千の燃料棒があることになります。 表を見ると、4号機の核燃料プールに、1,331という飛び抜けて多い数の使用済み燃料集合体があったことが分かります。 3年間の使用を終えて、原子炉から出てくる使用済み燃料集合体は、毎年約183です。今回は、圧力容器の改修作業のために、使用途中のものもすべて取り出していたという事情もありますが、多いのはその分だけではありません。2010年以前に取り出された使用済み燃料集合体が、プールの中に783もあったことになります。 使用を終えたばかりの核燃料は、放射線量も崩壊熱もきわめて高いので、原子炉の直近にある核燃料プールで貯蔵するしかありません。ただ、そのままではプー

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