「𣖾」(「[木+備–亻]」)という漢字を含む地名が記載された資料を見かけたので、 本当に存在したのか確かめるために同地名が載っている資料を収集した。 小字「[木+備–亻]ノ木」について 該当する地名は「京都府乙訓郡久世村大字久世 字[木+備–亻]ノ木」であり、 読みは「ふしのき」である可能性がある(後述)。 当小字は昭和34年(1959年)11月1日に廃止され、 現在は京都府京都市南区久世殿城町の一部にあたる。 乙訓郡久世村はこの日に京都市に編入されて南区の一部となり、 久世村のうち大字久世の領域は新設の2町(久世中久町・久世殿城町)となった。 このとき小字および地番は持ち越されず、 地番は新設の町ごとに1から振りなおされたとみられる。 旧・字[木+備–亻]ノ木の領域は久世殿城町278番〜321番にあたる(はず。地番参考図と旧土地台帳より推測)。 稀少地名漢字「[木+備–亻]」 について