企業向けシステムのOS, Webサーバー, アプリケーションサーバーにオープンソースのソフトウェア(以下OSS)が普通に使われるようになってきていますが、データベースにOSSのPostgreSQL, MySQLを使うのが当たり前になった、とはまだまだ言えない状況です。 その理由の1つは「可用性を確保するソリューション不足」だと思います。実際、PostgreSQLやMySQLにOracle RACに匹敵する高性能、高可用性を実現するソリューションはなく、秒単位で停められないシビアな可用性を求めるシステムには商用製品のDBが今後も使われるでしょう。 ただ、世の中のシステムはほどほどの可用性を安価に実現したいケースが多く、OSSのデータベースを使ったソリューションが現実味を帯びてきます。例えば、PostgreSQLやMySQLに組込まれたレプリケーション機能を使えば、複数サーバー間のデータを同期