『都名所百景』(『都百景』)は、江戸時代後期(1860年ごろ)に梅川東居(うめかわとうきょ)、歌川北水(うたがわほくすい)ら5人の絵師が手がけ、大阪の版元石和(いしわ)により刊行された彩色木版画です。京都御所に始まり、泉涌寺に至るまで、幕末の京都・洛中洛外における名所100景を網羅しています。現在も人々の信仰を集める寺社のほか、四季を彩る花鳥風月を織り込んだ光景が多く取り上げられています。 本作品の絵師の一人である梅川東居は、京都を中心に活動し、時に東挙とも名乗ります。「東挙」名義による作品として、当デジタルコレクションでは、『平安京御繪圖 : 并ニ名所ひとり案内』(『京名所獨案内』)を学内向けに公開しております。 なお本学に所蔵される『都名所百景』は、写真家中川邦昭氏より、2002年12月にご寄贈いただいたものです。
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