紛争が長引く中東などからヨーロッパを目指す難民や移民が急増するなか、ハンガリーは不法な入国を食い止めようと、隣国との国境にフェンスを建設する計画を打ち出し、周辺国から批判の声が上がっています。 計画では、ハンガリー政府は65億フォリント(日本円にしておよそ30億円)をかけて、高さ4メートル、長さ175キロのフェンスを建設する予定です。 EU=ヨーロッパ連合では、ハンガリー以外にもブルガリアやギリシャで難民や移民の流入を防ぐため、国境にフェンスを設置した例があるものの、セルビアが「フェンスの建設は問題の解決にはつながらない」と反発するなど、周辺国から批判の声が上がっています。 これに対してハンガリー政府は、ことしに入って6万人以上がハンガリーに不法に入国したとして理解を求めています。 25日にベルギーで始まるEUの首脳会議では、地中海を渡る難民を加盟国の間で分担して受け入れる、いわゆる割り当