ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ。読者の皆さんはサラエボというキーワードを、一度は世界史の授業で聞いているはずです。第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件、泥沼のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、サラエボオリンピック、この地では歴史上本当に色々な出来事が起きた。 今回はサラエボを実際に訪れてみたので、過去にどういった変遷をサラエボは歩んできたのか、現在のサラエボの姿を交えながら紹介していきます。過去の面影が街中に色濃く残っているので、興味深い写真が撮れているかと思います。 それではサラエボ事件、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、サラエボオリンピックの順番で紹介していきましょう。 第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件 サラエボと聞いてまず初めに思い浮かぶのは、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件だと思う。このサラエボ事件は、オーストリア・ハンガリー帝国とセルビア王国の対立