弾劾裁判の罷免判決により、4月3日に裁判官をやめさせられた岡口基一元判事は、司法試験予備校「伊藤塾」で専任講師をつとめる。同塾のSNSアカウントで同4日に発表された。 岡口氏は、多くの法律家が実務で活用する『要件事実マニュアル』など、法律書のベストセラー作家でもあり、裁判官でなくなったあとのキャリアが注目されていた。 伊藤塾では「民事実務、要件事実等の講義や書籍執筆」をするという。 発表の投稿には、「30年の実務経験と豊富な知識を受験生、修習生、実務家の教育に活かしてもらえることを嬉しく思います。事実を受けとめそれに自分で意味を与えれば新たな道が拓かれます」とのコメントが添えられている。 岡口元裁判官は今日から伊藤塾専任講師として、民事実務、要件事実等の講義や書籍執筆で活躍します。 30年の実務経験と豊富な知識を受験生、修習生、実務家の教育に活かしてもらえることを嬉しく思います。事実を受け
弁護士ドットコム 民事・その他 岡口弁護団「勝ったと思った」から一転…読み上げに2時間超、「罷免判決」に書かれていたこと<弾劾裁判詳報> 裁判官弾劾裁判所は4月3日、仙台高裁の岡口基一裁判官に対し、「裁判官としての威信を著しく失うべき非行があった」(裁判官弾劾法2条2項)として、罷免判決を宣告した。罷免判決は8例目。 罷免するかどうかは、衆参7人ずつの国会議員計14人から構成される裁判員の評議で決まる。 判決後、記者会見を開いた船田元裁判長(衆・自民)によると、評議は「議論百出」だったといい、投票数は非公表ながら「ギリギリだったということは申し上げられる」。 裁判官弾劾法によると、罷免には評議に出席した議員の3分の2以上の賛成が必要(同法31条2項)。今回は12人での評議だったため、8人以上が賛成したことになる。「ギリギリ」ということは、反対票が3〜4人いた可能性がある。 一方で、船田裁判
裁判当事者を傷つけるネット投稿などをしたとして弾劾裁判にかけられている仙台高裁の岡口基一裁判官(職務停止中)が2024年4月で裁判官ではなくなることが分かった。 7月26日にあった弾劾裁判の第8回公判で、再任希望を出さなかったことを弁護人が明かした。下級裁判所の裁判官の任期は10年とされており、2014年4月に再任された岡口裁判官は来春で任期が満了する。 裁判官は訴追されると辞任できなくなるが(裁判官弾劾法41条)、任期が満了すると弾劾裁判は終わるとみられる(裁判官弾劾裁判所規則123条3項1号)。2008年の麻生太郎首相時代にも「その任期を満了し裁判官の身分を喪失した者を弾劾裁判により罷免することはできないものと考えられる」との答弁がある。 なお、岡口裁判官は分限裁判で戒告の懲戒処分を2度受けている。再任希望を出しても再任されなかった可能性が高く、もともと来春までに弾劾裁判の結論が出るか
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