2016年9月、フリマアプリ「フリル」を運営するFablicが楽天に買収されることが発表された。国内のフリマアプリ市場は「メルカリ」がほぼ“独走状態”でトップシェアを維持しているとはいえ、日本初のフリマアプリとして市場を牽引してきたフリルのニュースに驚いた人も多いはずだ。 「メルカリは素直に強敵だと思うし、何よりもすばらしい経営陣がいる。(メルカリ創業者の山田進太郎氏は)僕よりも起業家としての経験があり、戦略においても下手な手は打たない。フリマアプリというプロダクトを先に作ったのは僕らだが、サービスを成長させる経営力は彼らの方が上だった」――Fablicの創業者である堀井翔太氏は、急成長を続けるメルカリをこう評価する。 ただし、それはあくまでも経営陣や資金調達額など“経営力”の差の話であり、「(フリマアプリという)プロダクト自体や機能に何倍も差があるとは思えない」と堀井氏は話す。そこで、再