クリハラさん(@kurit3)から譲っていただきました. 主人公の夫婦は一見どこにでもいる「ふつう」の2人ですが、実はそれぞれ「脛に傷持つ者同士」の結婚だったという設定。妻の笑子は情緒不安定でアル中、夫の睦月は女性を愛せずボーイフレンド持ち。お互い結婚を急き立てられる状況にあったため、事情を承知のうえで結婚します。当然二人は男女の仲ではないものの、互いを大切に思っていて、唯一の望みはいまのこの生活が変わらず続くこと。 でも二人の願いもむなしく、それぞれの事情はお互いの両親の知るところになり、睦月の恋人をも巻き込んだ荒波に襲われます。 とにかくこの夫婦、不器用です。相手の幸せを祈りながらの行為が裏目に出て、かえって傷つけたり、自分自身を追いつめたり。それがもどかしくもあり、愛おしくもあり……。 笑子の情緒不安定は欠点でありながらも、感受性の強さ、必死さ、まっすぐさと常に表裏一体で、特に後半、
![印象に残った本を振り返ってみたら、生き方を模索していた自分が見えてきた。 #読み終わった本リスト Advent Calendar2015 : アラサーライター吉原由梨の 「ようやく大人 まだまだ女」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da78a05937633f7a2b4b2219826151c370cd607b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fparts.blog.livedoor.jp%2Fimg%2Fusr%2Fcmn%2Fogp_image%2Flivedoor.png)