ミスは繰り返され、最悪の結末を招いた-。東京都調布市の市立富士見台小学校で昨年12月、乳製品アレルギーがある5年生の女児(11)が、チーズ入りの給食を食べて死亡した事故は、担任教諭の確認ミスによる惨事だったことが判明し、警視庁が業務上過失致死容疑も視野に捜査している。同校では事故の3カ月前にも1年生の男児にアレルギーがある給食を誤って配り、病院に搬送されたばかり。教訓が生かされない失態に保護者らは認識の甘さに怒りをぶつける一方、症状や対応が生徒によって千差万別という現実が教育現場を悩ませている。(大島悠亮、中村翔樹) ■「食べてはいけない」食材、担任確認せず 「余っているよ。食べる人はいない?」 昨年12月20日午後0時50分ごろ。死亡した女児の担任の男性教諭はおかわり用に残っていた給食をお盆に入れ、教室内を尋ねて回っていた。 「おかわりがほしいです」 この日の給食のメニューには粉チーズが