1995年、映画誕生100年を祝うカンファレンスを主催したラース・フォン・トリアーは、その壇上で突然トマス・ヴィンターベアと共作したマニフェスト(#1)、そして「純潔の誓い」(#2)を読み上げ、ドグマ95(Dogme95)の結成を宣言した。そして集まった映画界のエリートたちにそれらが記載された真っ赤なパンフレットを手渡し、驚く彼らを残して颯爽と会場を後にした。 ドグマ95は、10カ条からなる「純潔の誓い」によって規定される映画作家たちのアバンギャルド運動である。既に『エレメント・オブ・クライム』や『ヨーロッパ』で世界的に知られつつあったトリアーを中心に、ヴィンターベア、クリスチャン・レヴリング、ソーレン・クラーク=ヤコブセンら4人によって結成された「ドグマ友愛会」(Dogme Brotherhood)を中心に、若きアーティストたちの虚勢や自己PRを含む「怒れる若者たち」風の派手な振る舞いで
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