奄美大島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で3日、海上保安庁の調査船、昭洋(3千トン)が中国の調査船とみられる船に接近され、調査の中止を呼びかけられる事案があった。海上保安庁が4日発表した。 岡田克也外相は4日午後、訪問先のタンザニア・ダルエスサラームで「極めて遺憾。外務省としてすでに抗議している。お互いの排他的経済水域がバッティングしている海域でのこととはいえ、長時間追いかけるようなことは今まであまり経験のないこと」と述べた。 同庁によると、3日午後2〜3時半ごろにかけて、昭洋が奄美大島の北西約320キロの海域で海底地形の調査をしていたところ、中国の海監51(1700トン)が昭洋まで約900メートルに近づき、「この海域は中国の規則が適用される」として、無線で調査の中止を呼びかけた。