10月初旬に中日からの退団が発表されたと思っていたら、11月1日にはエスコンフィールドにその姿はあった。荒木雅博氏である。 日本ハムの秋季キャンプで、内野守備と走塁の臨時コーチを依頼された。新庄剛志監督とは同じ九州人、同時期にセ・リーグでプレーもしたがそれ以上の親交はない。「自分でもビックリ」と話したオファーは、共通の知人を通じて舞い込み、すぐさま監督から直接口説かれた。少しでも選手やチームのためになるのなら、どんな細い糸でもたどっていくのが新庄流。会って話せば、誰とでも心を通わせる自信があるのだろう。 荒木臨時コーチの狙いは… 選手として23年、そのままコーチとして5年。ドラゴンズ一筋の野球人生を終えたばかりの荒木氏だから「まずはのんびり」なんて思いもあったはずだ。しかし、気がつけば北海道に飛び、日本ハムの選手を教えていた。わずか5日間とはいえ、双方に有意義な時間となったはずだ。 二塁手