専門家も総理も「まだ実態がわからない」と繰り返してきたオミクロン株の正体が、急速に見えつつある。なめてかかるのは言語道断だが、重症者が少ないいま、ワクチンや薬について、ゼロベースで考える時間ができたともいえる。 *** 【写真4枚】ファイザー社の治療薬「パクスロビド」とメルク社の治療薬「モルヌピラビル」 イギリスで21万8千人(1月4日)、イタリアで22万8千人(1月18日)、フランスでは46万4千人(1月18日)、そしてアメリカは143万人(1月10日)と、欧米各国で記録された1日当たりの新たな感染者数は、もはや目まいがするほどである。 感染力がデルタ株の3~5倍というオミクロン株の威力を見せつけられた格好で、日本にとっても他人事ではない。東京都の感染者数は20日には8千人を超え、大阪府でも19日に6千人超えを記録している。1都15県が、まん延防止等重点措置が適用される事態になった。人口