米倉弘昌経団連会長は13日、宮城県仙台市を訪ね、東日本大震災後、初めて被災地を視察した。 米倉会長は、「復旧復興に向けての取り組みや早期復興にどんなことが必要か話を聞きたい」と話し、仙台塩釜港の高砂コンテナターミナルや市内の住宅地、キリンビールの仙台工場を視察。「まず必要なのはがれき処理だ。これから気温が高くなって衛生上も具合が悪い」と指摘し、「阪神淡路大震災のときに比べ、(がれき)処理のスピードが遅い」と苦言を呈した。 また、「苦しい状況におかれている被災者を考えると、国や自治体はもっとリーダーシップを発揮すべきだ」とも話した。 米倉会長は、「経団連としては街づくりで復興に協力するほか、要請すべきことは国に要請していく」と決意を新たにしていた。