浙江省温州での事故や北京―上海線でのトラブルなど高速鉄道の安全性への不安が高まっていることが背景にある。 北京―上海間はエコノミー正規料金が片道1130元(約1万3600円)だが、航空各社は割引料金を提供している。北京の代理店などによると、高速鉄道が開通直後の7月上旬は6割引きのチケットが多かったが、8月上旬は3割程度。中国メディアによると、航空業界は高速鉄道開業で搭乗率が15%程度下がると予想したが、実際は4%程度にとどまっている。 鉄道省が1日発表した北京―上海間の高速鉄道線の平均乗車率(開業1か月)は107%。ただ、2日午後の予約状況を同省ホームページで見ると、2等車の中に7割の席が余っている便もあり、発表とのずれを指摘する報道もある。