同様のサービスを展開している米アップルやLINE(ライン)より1年余り遅れての市場参入となったが、日本ではこうした定額制の音楽配信に対するレコード会社の警戒心が強く十分な楽曲が提供されていない。京都精華大学で音楽マーケティングを教える榎本幹朗氏は「オリコンチャートの曲の半分くらいしかないのではないか」と話す。 日本では音楽売り上げに占めるCDなどパッケージ商品の比率が高い。日本レコード協会の統計によると、日本の2015年の音楽市場全体の売上高は3015億円で、このうちデジタル配信の比率は16%にとどまった。08年の20%に比べても低下している。これに対し、世界全体の音楽市場ではデジタルが占める比率が08年の20%から15年の45%に大きく伸びている。 転機となったアイフォーン 世界の音楽市場とギャップが生まれるきっかけとなったのが、アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」
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