会計ソフトメーカー各社が、2010年にもSaaSビジネスへの準備を加速しようとしている。 すでに、政府主導のJ-SaaSに、会計ソフト最大手のオービックビジネスコンサルタント(OBC)などが参画。さらに、PCAが独自に「PCA for SaaS」を開始するといった動きが見られている。 そうしたなか、今後のSaaS事業への本格参入に向けて、2010年は各社とも準備に力を注ぐ1年となりそうだ。各社トップへの取材を通じて、会計ソフトメーカー各社のSaaSへの取り組みを追った。 ■SaaS化への課題 会計ソフトにおけるSaaSの取り組みとしては、経済産業省が主導で行っているJ-SaaSが、すでに始まっている。 2009年3月からスタートしたJ-SaaSは、中小企業を対象に、財務会計、給与計算、顧客管理、税務申告などの業務ソフトを、インターネットを活用して提供し、中小企業の経営力向上、国税の電子申告