中国、取り戻した「北朝鮮カード」=要人訪問を歓迎 トランプ氏 軍事力 軍事演習 【北京時事】北朝鮮要人の電撃的な北京訪問は、外交で手詰まり感を抱えていた中国の習近平指導部に歓迎された。中朝関係の改善が進めば、中国は北朝鮮への影響力を再び誇示し、米国などをけん制する切り札にするとみられる。 中国は今回の要人訪問に当たり、車列が通る沿道に大量の治安要員を配置し、最大の敬意を払った。断続的な交通管制で発生した市内の渋滞は、「昨年のトランプ米大統領の訪中当時以上」(北京市民)という声が聞かれるほどだった。 最近まで、中国の外交は対米偏重が際立っていた。トランプ大統領の求めに応じ、米本土を脅かす北朝鮮の核・ミサイル開発を阻止するための国連安保理決議を「完全に履行している」(中国外務省)と繰り返しアピールした。 制裁で中朝貿易は縮小。両国関係は冷え込み、昨年11月に習総書記(国家主席)の特使として訪朝