第5部 帝国vsレジスタンス ■2、諒少年のストローク飢餓----------------------------- ところで、成績トップ+人気者+キャプテンという頑張りの裏には、単に親から馬車馬みたいに走らされただけではなく、諒君自身の“飢え”がありました。 『あけみさんによると、浦和高校に進学した長男は、成績が下がったのを気にしていた』そうです。『何でも一番でないと気がすまない、非常に才能を気にする子だったため、“限界だ”と口にするのを聞いたことがあります』と、あけみさんは言います。 なぜ、『何でも一番でないと気がすまない』のでしょうか。 「第4部-4、幼児期に現れていたサイン」で見たように、諒君は生まれてから親に受け止めてもらったことがありません。結果、親と同様に強烈なストローク飢餓を持つに至りました。 親からストローク(自分の存在を認める働きかけ)をもらえなかった人は、親の代わりに