(注:2017/10/25、いただいたフィードバックを元に翻訳を修正いたしました。修正内容については、 こちら を参照ください。) 私は新しいC++11のスマートポインタをとても気に入っています。自分でメモリを管理するのが嫌だと感じる多くの仲間たちにとって、これはいろいろな面で天の助けでした。私の場合、このおかげで新人にC++を教えるのがずっと楽になりました。 しかし、C++11のスマートポインタを幅広く使っていた2年ちょっとの間で、使い方を誤ると、プログラムの効率が落ちたりクラッシュして壊れたりするという事態に何度も遭遇しました。参照用に、以下に例を載せました。 まずはこれらの”過ち”を、簡単なAircraftクラスを例に取って見てみましょう。 class Aircraft { private: string m_model; public: int m_flyCount; weak_p
始めに 本記事は C++11 Advent Calendar 2011 : ATND の6日目です。 std::thread C++11時代のthreadの基本は std::thread です。おもむろに #include をしましょう。std::threadはコンストラクタで渡された関数オブジェクトを別スレッドで実行します。 #include <iostream> #include <thread> void f() { std::cout << "f()" << std::endl; } int main() { std::thread thr(f); thr.join(); return 0; } このプログラムを実行すると f() と表示されるはずです。コンパイルして実行してみます。 $ g++ -o thr thr.cpp -std=c++0x $ ./thr f() $ 確かに
目的 この記事は、C++0xのrvalue referenceを完全に解説せんとする目的を以て書かれた。サンプルコードは最小に留め、エラー処理等は省いた。この記事さえ読めば、今日からrvalue referenceを恐れることなく使う本物のC++0xプログラマになれるだろう。 lvalueとrvalueについて Cの時代では、lvalueとrvalueの違いは、代入演算子の左側か右側かという違いだけであった。つまり、left hand value, right hand valueの略である。従って、訳語も、左辺値、右辺値であった。C++においては、これはもはや正しくはない。従って、右辺値、左辺値というのも、誤訳である。それ故に、ここでは、これ以上、左辺値、右辺値という名称を使用しない。 誤解を恐れずにいえば、lvalueとは、明示的に実体のある、名前付きのオブジェクトであり、rvalue
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