Googleの攻勢 ―Googleが「Googleブックス*1」「Googleエディション*2」によって、書籍の電子化を進めていますよね。 長尾氏 本を電子化することによって、利用者が電子書籍端末でどこにいても自由に読めるようになります。 しかしそのためには電子書籍の流通プラットフォームをうまく構築して、利用者にとってそう高くない値段で、電子図書の相互利用ができるような環境をつくる必要があります。端末を広く普及させることと同時に、そうした利用環境を整えることが非常に重要になってくるのです。 ですから、電子書籍の流通プラットフォームをどのように構築するかが今業界で最も関心の高いものとなっています。 現在Googleエディションで行っているのは、出版社が本をGoogleに預け、Googleがデジタル化してデータベースに電子書籍を貯めて、利用者に販売する。Googleは売り上げの中から手数料をと