印刷 切り餅をふっくら焼き上げるための切り込みについての特許を侵害されたとして、業界2位の「越後製菓」(新潟県長岡市)が業界1位の「佐藤食品工業」(新潟市)に製造禁止と約15億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、知財高裁(飯村敏明裁判長)は7日、「佐藤食品の切り込みは越後製菓の発明の技術的範囲に属する」との判断を示した。 この裁判では、佐藤食品の「サトウの切り餅」などの側面と上下の面の切り込みが、側面に切り込みを入れた越後製菓の特許技術の範囲内かどうかが争われていた。 高裁はこの日の判断で、特許の侵害と認めなかった昨年11月の一審・東京地裁の判断を逆転させ、特許権侵害を事実上認めた。 最終的な判決の前に、争点を絞り込むために特定の論点について判断を示す「中間判決」。今後は損害額や、サトウの切り餅などの製造・販売を差し止めるかについて引き続き審理する。 関連リンク「サトウの切り餅」は