日本語ラップの先駆けライムスターのメンバーで、ラジオDJや文筆家としても活躍し様々な文化に造詣の深い宇多丸さんに、ジェンダーについてお話を聞くインタビューの第3弾。今回は、女性蔑視的な要素を含むコンテンツとどう付き合っていくべきかを語ってくださりました。 ●行こうぜ!性別の向こうへ 前回はこちら おすすめ記事をお届けします!【telling,メルマガ登録】はこちら! 人の頭の中は統制できない。だからゾーニングが大事 ――最近、Twitterなどで過激なアダルトビデオに対して、女性たちが抗議をしている様子を見かけます。誰かが傷つく可能性がある表現を含む作品が生み出され続ける現状、どうお考えですか? 宇多丸: ただ、そうしたポルノを制作したり売ったりしている人たちも、別に「現実にこういうことが起こってほしい」と考えているわけではないと思うんですよね。あくまで物陰でこっそり消費されることを想定し