デジタルステージさんには、前の会社で一緒だったN君が勤めている。 彼は、是非、平野さんと僕を会わせたいという話を前からしていた。 なるほど、この本を読んでその理由を理解したような気がする。 物事を深く考える感覚の方向性が似ているというか、そこに着目している人はあまり見たことがないというか、そんなところを感じた。 似ている、とか言うと、大変おこがましい話なのであるが、例えば本書の中に書いてある、本屋で本を探すときの話。 「なんでこんなバラバラとページをめくるだけで、欲しい本がわかるんだろう」 「本屋さんで僕たちは明確な目的(検索項目)がないのに、検索してるんですよね」 というくだり。人間の検索能力についての言及であるが、僕も常々そう思っていた。 僕のケースはもっと下世話で、例えば駅の階段で前にいる女の子のパンツが見えそうだとすると、別に見たいわけでもないのに、勝手に心の中でイベントが立つ。