担当の獣医師が首輪を見落としたのが原因で、同センターによると、このようなミスは初めてで、同センターは飼い主に謝罪し、獣医師らの処分を検討している。 発表によると、殺処分されたのは12歳の雄の猫で、5月31日午後3時頃、確保した警察から「迷い猫」として同センター福移支所(札幌市北区)に運ばれた。獣医師が伝染病の有無などを確認しようとしたが、爪で引っかくなどして、籠から出てこなかった。 センターの要綱では、成猫は原則4日間収容することになっているが、攻撃性があり、保護収容が困難と判断した場合、直ちに殺処分できる。獣医師は一人で炭酸ガスによる処分を決め、約50分後に死骸を確認した。 しかし、その約40分後、同市中央区に住む飼い主の女性からセンターへ問い合わせがあり、死骸などから飼い猫と判明した。猫には首輪がついており、警察からの引き渡し時の書類にも記載されていたが、獣医師らは確認していなかった。