「遅いぞーもう行くぞー」 「はーい。もうシャットダウンしたのですぐ行きます。先に行っててください! 追いつきます!」 シャットダウンまでは10秒くらい時間がかかる。PCの画面が暗くなり、熱がすーっと冷めていく。 頭をあげる。白い天井に煌煌と光をはなつ蛍光灯。 天井を見上げたところで今日の飲み会も、疲労も、ストレスもなくなるわけじゃないけれど、どうしてだか頑張れる気がする。 エレベーターホールにジャケットとバッグを抱えて走る。先輩たちが私を待っているわけもなく、1人で居酒屋へ向かった。 帰りたい。 会社の飲み会は、いつもどんな時も居心地が悪い。課長や先輩たちが談笑している姿がスローモーションのように見える。そこには笑顔があるけど、笑い声は聞こえない。みんなは楽しそうだ。 でも、私にはこの場がひどくつまらないように見えてしまう。先輩たちのグラスが空く前に次のオーダーを聞き、グラスにビールを注
![飲み会で若手社員がつまらなそうにしているとき、きっとこういうこと考えてる|嘉島唯](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/413fcca8218cc02298303ccd5d0217b7b383c700/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F3818240%2Frectangle_large_bec7064b311be9169a0e422ab352645e.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)