最近、文字を手で書いていない。学生の頃は筆記用具とともに生きていたが、今はデジタルの力に依存しきっている。たまに手書きをしようものなら、「この漢字とかいう難しい文字は何なんだ」と悪い意味で初心にかえってしまう。 このままではまずい。何か大切なものが失われようとしている。そんな漠然とした焦りを抱えていた折、何とはなしに文房具を物色していたら、とある商品の存在を初めて知った。そして同時に衝撃を受けた。「モレスキン」というブランドのノートなのだが、無論ただのノートではない。優に3000円を超えるのである。 イタリアの文房具ブランドであり、様々な種類のノートを販売している「モレスキン」。 その価格設定は強気であり、Amazonを見ると横罫のミディアムサイズ(11.5cmx17.5cm)で2778円、ラージサイズ(13cmx21cm)で2900円、そしていわゆる大学ノート相当のXLサイズ(19cmx