東芝は8月10日、Blu-ray Disc規格の検討策定を行う業界団体「Blu-ray Disc Association」(BDA)への加入申請を行ったと発表した。 同社は次世代光メディアとしてHD DVDを推進してきたが、2008年2月にHD DVD事業の終息を宣言(→HD DVD事業終息、東芝が宣言)。宣言時には西田社長(当時)は「BD製品の展開は検討していない」としていたが、今年6月には「事業化の可能性はあるが、具体的な製品計画はない」(同社広報)と態度を変化させていた。 加入申請の理由について同社では、「昨今のBD規格対応機器市場の拡大に加え、流通やユーザーの皆様のニーズを総合的に踏まえた結果、記録メディアのひとつとしてのBD規格に対応した機器の商品化を進めるために、関連情報が必要と判断」と説明している。 なお、具体的には年内をめどにBDプレーヤーやBDドライブ搭載PCの発売を目指
米国ではBlu-rayがメインストリーム化しつつあり、プレーヤーの売り上げが急速に伸びている。調査会社NPD Groupが最新の調査結果を発表した。 同社によると、米国における第1四半期のBlu-rayプレーヤー販売台数は前年同期比72%増の40万台以上。売上高ベースでは同14%増の1億720万ドルとなった。Blu-rayプレーヤーの平均販売価格は前年同期の393ドルから261ドルへと34%下落。「HD(高精細)テレビと低価格Blu-rayプレーヤーの普及により、Blu-rayの市場機会が拡大している」と同社は述べている。 Blu-rayの認知度も向上している。NPDが3月に実施した調査では、米消費者のBlu-rayフォーマットの認知度は90%に達した。ただし、認知度は高いものの、58%の消費者はBlu-rayのことを「あまり詳しくは知らない」と答えている。 Blu-ray機器を購入する可
Blu-rayは次世代DVDフォーマット戦争の勝者となったが、米消費者の間での採用はあまり進んでいない――米Harris Interactiveがこのような調査結果を発表した。 同社が2009年4月に約2400人を対象にオンラインで行った調査によると、Blu-rayプレーヤー所有者は回答者のうち7%を占めた。これに対し、HD DVDプレーヤー所有者は11%と、Blu-rayプレーヤー所有者を上回る結果となった。Blu-rayを再生できるプレイステーション 3(PS3)の所有者は9%、Xbox 360用のHD DVDドライブ所有者は3%だった。 各種デジタル機器の所有者の割合(単位:%) 2008年 2009年 DVDプレーヤー
Adams Media Researchによると、2009年1月〜3月にかけて米国で約900万枚のBlu-ray Discが販売され、前年第1四半期の480万枚から増加となったという。 The Digital BitsのBill Hunt氏が指摘しているとおり、現在の不況と年初頭のタイトルが比較的弱かったことを考慮すると、この数字は非常に優れた結果だったと言える。同氏は、Blu-ray Discの全体的な展開は、「不況が影響」して、DVDよりも若干遅れているものの、VHSより先んじていると付け加えた。 Adamsはまた、1050万のBlu-ray Disc「世帯」が存在するとレポートしている。この数字には、スタンドアロンのBlu-ray DiscプレーヤーとBlu-ray Discが利用可能な「PLAYSTATION 3」の両方が含まれている。 筆者は、Blu-ray Discプレーヤーが
世界で1億台売れたといわれる「プレイステーション(PS)2」の進化形として2006年に発売された次世代ゲーム機「PS3」。フルハイビジョン映像、ブルーレイディスク対応、インターネット標準対応など高スペックで幅広いエンターテインメントを楽しめるマシンとなっているが、実際のところどんな機能が使われ、あるいは期待されているのだろうか。20代から40代のネットユーザーに調査し、357名の回答を集計した。 PS3を所有しているのは357名中26名。使ったことがある機能はゲームの他に「インターネット機能(53.8%)」「ブルーレイディスクの再生(38.5%)」が上位に入った。また、1番使う機能をゲームではなく「ブルーレイディスクの再生」「パソコンで取り込んだ動画の再生」と答えた人もわずかだが存在した。 PS3やPSP(プレイステーション・ポータブル)向けのオンラインサービス「PlayStation N
ブルーレイディスク アソシエーション(BDA)は2月27日、GfK Japanの調査による2008年のBD関連市場調査の結果を発表した。 今回の調査では、2008年1月~12月におけるBD関連製品の販売数を前年と比較。BDメディアは9.7倍、BD対応レコーダーは8.5倍、BD対応PCは4.1倍、BDソフトは4倍という結果となっている。 BDAはこの結果について、「BDの高画質/高音質といった特徴が一般消費者に広まり購買意欲が高まった」「対応製品が多数発売され選択肢が広がった」「規格争いの終結によりBD製品購入の環境が整った」ことの3点が背景にあるとコメント。今後も、地上アナログ波の停波と大画面テレビの普及により「BD対応製品の販売数も増加することが予想」される、としている。 関連記事 麻倉怜士のデジタル閻魔帳:CESで分かった、2009年のトレンド 世界最大規模の家電展示会「Interna
Blu-ray Disc Associationは4日、GfK Japanによる9月の国内DVDレコーダ市場調査において、Blu-ray対応機種の販売台数シェアが42.7%になったと発表した。月次で4割を超えたのは今回が初めてという。 GfKの集計では、8月には北京五輪商戦が終了し、一段落した結果、BDのシェアは36.8%となっていた。しかし、9月には各社のBDレコーダ新製品発表などを受けて、台数シェアが5.9%拡大、4割を突破したという。 BDAでは、「BDレコーダのシェア50%が目前となってきている。9月に入ってから、各社が年末に向けたBDレコーダの新製品を発表しており、同時に映画、アニメを中心としたBDソフトも順調に拡大している。消費者の皆様がBDを楽しめる環境は整っており、一日も早くBDの高画質、高音質をご家庭でお楽しみいただきたいと考えている」とのコメントを発表している。 また、
三洋電機は10月3日、世界最高出力となる450mWの青紫色半導体レーザーを開発したと発表した。これにより4層12倍速のBlu-ray Discへ記録が可能になるという。 光ディスクの記録は、高速化と大容量(多層)化という2つの進化が求められている。現在Blu-ray Discには4層12倍速という規格が策定されているが、その最新ディスクに記録するにはパルス光出力450mW以上の青紫色レーザーの開発が必要であった。 今回三洋電機が開発した高出力青紫色半導体レーザーは、端面保護膜技術、内部損失低減技術、高出力化技術という3つの新開発技術を採用することで、450mWの世界最高出力を実現したという。 この新開発レーザー素子を使用すれば、4層12倍速記録に対応できるほか、1枚のディスク上に最長8時間のハイビジョン番組記録、2時間番組を10分でダビングなどが可能になるとのことだ。同社は「実用化について
Blu-ray Disc Association(BDA)の基調講演は、Blu-ray Discを推進する各社が集まり、最新の規格化状況や市場状況を報告。さらに、デジタルメディア評論家の麻倉怜士氏を司会とし、パネルディスカッションが行なわれた。 ■ BDの新しい方向性を模索。中国でもBD本格化 BDAの代表として登壇した、パナソニック株式会社 蓄積デバイス事業戦略室 室長の小塚雅之氏は、最新の規格化状況などを報告した。 規格化については、2007年にほぼ完成しており、2008年はBD-R 6倍速を規格化。すでに6倍速対応のメディア/レコーダなど製品も発売されている。「規格化としては一段落して、これからどんなアプリケーションを実現しようかということを議論している」という。 日本国内のレコーダ市場におけるBDについては、台数ベース4割、金額ベースで6割という現状から、年末には台数5割、金額7割
2008年9月17日に開催されたDVDフォーラム 第43回 Steering Committee Meeting にて、「3層51GBのHD DVD-ROMのファイルシステム仕様バージョン2.0」が承認されました。 3層51GB HD DVD-ROMの物理規格については2007年11月15日に承認されていましたが、今回はファイルシステムの規格が承認されました。 とのこと。これは9月17日に行われたDVDフォーラム 第43回委員会で決定されたもので、中国版HD DVDであるChina HD DVDで採用される模様です。 東芝はHD DVDから撤退しましたが、まだHD DVD自体は終わっていないのですね……。
パイオニアに聞く「20層/500GB光ディスク」の可能性 −20層構造の基本技術を確立。記録対応が課題 1記録層あたりの容量がBlu-ray Discと同じ25GBながら、16層という多層化により12cm径の光ディスクで、400GBの大容量を実現したものだ。同技術の研究成果は、広報発表の6日後の7月13日にハワイで開催された国際学会「ISOM/ODS2008」で発表されたが、その際には20層、500GBでも実現可能なことが報告された。 この大容量/多層ディスク、記録型への応用は可能なのだろうか? また、対物レンズの光学的仕様など基本構造はBlu-ray Discを踏襲していることなどから、今後、BDの多層/大容量化につながるものなのだろうか? パイオニアに新技術の特徴を聞いた。 ■ 多層化に向けた3つのブレークスルー ISOMでは、2006年に光学メディアにおけるロードマップを発表。20
■そのほかの最新写真ニュース一覧はこちら 7月25日にDVDとブルーレイディスク(以下、ブルーレイ)で同時発売されたTVアニメーション作品『マクロスF(フロンティア)1』は、ブルーレイで発売1週目の週間売上がオリコン調べで2.2万枚を記録し、同作品のDVDでの週間売上(1.8万枚)を上回った。 今年の初頭に次世代DVDの規格争いに決着がついたこともあって、ブルーレイのリリース数がここ数ヶ月、着実に増えているが、その中でも群を抜く週間売上を記録したのが今回の『マクロスF(フロンティア)1』。DVDと違ってプレイヤー・レコーダーの普及が本格化し始めたばかりという段階のブルーレイで、発売1週目に2万枚以上を売り上げたソフトは極めて異例。しかも、DVDとブルーレイが同時発売されたタイトルで、その週のブルーレイの売上がDVDを上回ったのも初めてのケースとなった。 『マクロスF(フロンティア)』は、1
「Blu-rayに特化したことでより先に行けた、ということです。戦略のメッセージが集中しました。(テレビCMのメッセージのように)“もったいない”と言い切ってしまうことで、それだけ立場が明確になる。要は、こちらが迷っていてはいけない、という話ですよ。唯一批判されたのが“値段”なので、そこにフォーカスしました」。 価格へのフォーカスとは、Tシリーズの最廉価機種「BDZ-T50」のことを指す。現在この機種は、市場で10万円を切る価格で販売されている。ソニーはこの価格帯を、BDレコーダ普及のための「戦略価格」として狙い、開発を続けてきた。 加藤氏はこう断言する。「実現のカギは、エンジニアリング・リソースの共通化、ということにつながります。エンジニアがDVDレコーダ向けの部品と、Blu-rayレコーダ向けの部品に分かれて働いているのでは、低価格な製品を開発するのが難しい。10万円クラスのBlu
Blu-rayがレコーダの週間売上台数でシェア4割超える −BDA発表。7月7日〜13日に40.5%を記録 Blu-ray Disc Associationは17日、GfK Japanによる国内DVDレコーダ市場調査において、Blu-ray対応機種の台数シェアが、7月7日〜7月13日の週において40.5%となり、初めて4割を超えたと発表した。 GfKのデータでは、4月のBDレコーダ販売台数シェアはレコーダ全体の29.3%で、5月は31%まで拡大。6月に入ってからの週間データにおいても拡大は続き、6月30日〜7月6日の週は38%となっていた。 BDAは「40.5%という記録は、市場の順調な拡大を示すデータ。今後もBDの映像・音声の美しさを伝えることで普及を目指す」とコメント。8月には北京オリンピックも控えており、「今後もBDのシェア拡大が期待される」としている。 □Blu-ray
大河原克行のデジタル家電 -最前線- 東芝のデジタルメディア戦略を語る【後編】 −東芝DM社・藤井美英社長インタビュー HD DVD事業の終息という意思決定を迅速に行った東芝。そして、デジタルメディアネットワーク(DM)社は、早くも次代に向けた一歩を踏み出している。では、藤井美英DM社社長は、東芝の今後のデジタルメディア事業の舵取りをどうするつもりなのか。Blu-ray Discを搭載したレコーダの投入は視野にあるのだろうか。「東芝自身が、消費者に対して新しい道をしっかり示し、それを製品の形として説明していくしかない。これが、HD DVD事業終息の経験を生かすことになる」と語る藤井DM社社長に、今後の東芝のデジタルメディア事業について聞いた。 ■ 「東芝がBDをやらないことを理解して頂きたい」 ―東芝では、Blu-ray Disc(BD)搭載レコーダの投入は考えていないとして
パイオニア株式会社は、Blu-ray Discレコーダを年内に発売する。 6月26日の株主総会において、BDレコーダの発売について「年内の発売を予定」と表明していた。8日の日本経済新聞 朝刊では「業務提携先のシャープと共同開発し、シャープが生産。パイオニアブランドで年末商戦に投入」と報じられているが、パイオニアでは「供給元などについては正式発表しておらず、発売時期も決定していない」としている。 パイオニアは、2007年にシャープと業務提携し、Blu-rayを始めとする次世代DVDや、映像ディスプレイ、カーエレクトロニクス分野などについて協力。シャープの薄型テレビ用のサウンドシステムにパイオニアのオーディオ技術を導入するなど製品開発での連携も進めている。 □パイオニアのホームページ http://pioneer.jp/ □関連記事 【5月13日】パイオニア、ディスプレイ事業の構造改革計
7月7日 発表 パイオニア株式会社は7日、記憶容量が400GBの16層再生専用光メディア技術を開発したと発表した。 今回開発したのは、1層あたりの容量が25GBとBlu-ray Discと同等で、これを16層積層した再生専用の光ディスク。これまで多層の光ディスクにおいて、再生していないほかの記録層からの不要な信号の影響や、再生信号が微弱であることから、安定的に良好な再生信号を得られることが困難で、積層する記録層の数に限界があった。 今回同社はDVDで培った光ディスクの製造技術を活用することで、他の記録層からのノイズを低減する構造を開発。また、読み取りシステムには、広いレンジで収差を補正する光学素子や、微弱信号を高S/N比で読み取れる受光素子をピックアップに採用したことにより、高品位な再生信号を得ることができたという。 また、対物レンズの光学的仕様はBD規格と同一であり、互換性を維持できると
大河原克行のデジタル家電 -最前線- 東芝のデジタルメディア戦略を語る【前編】 −東芝DM社・藤井美英社長インタビュー 「HD DVD事業終息の経験を踏まえ、消費者に喜んでいただける商品、他社と差異化した商品の形として、お客様にお返ししたい」―東芝デジタルメディアネットワーク社(DM社)の藤井美英社長は、今後の東芝のデジタルメディア事業に対する姿勢をこう語る。 今年2月19日に、HD DVD事業の終息を発表して以降、藤井DM社社長が単独インタビューに応じたのは、今回が初めてとなる。藤井DM社社長は、HD DVD事業の終息をどんな想いで決断したのか? そして、今後の東芝のデジタルメディア事業の方向性はどうなるのか。本誌独占インタビューとして、前後編2回に渡ってお届けする。(以下、敬称略) ■ HD DVD終息を決定した最大の要因とは? ―まず、HD DVD事業の終息に関する
松下電器産業株式会社は、Blu-ray Discプレーヤー用の1チップ信号処理LSI「MN2WS006」を開発し、6月よりサンプル出荷を開始する。 新開発のLSIを利用することで、映像の2画面同時再生やネットワーク対応など、BDの最新規格に対応したBDプレーヤーを実現できる。MPEG-4 AVC/H.264、VC-1、MPEG-2の2画面同時処理に対応可能なほか、DivXのHD 1080p profileにも対応予定。オーディオもDTS-HD Master AudioやドルビーTrueHDなどに対応する。 サーボ/レーザー制御やデータ読み出し、復調などのフロントエンド部と、デコーダやグラフィックエンジン、CPUコア、Ethernetコントローラなどからなるバックエンド部を統合したBDプレーヤー用のLSI。従来は、フロントエンドとバックエンドのそれぞれのLSIに加え、外付けメモリ7個が必要だ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く