『令和2年国勢調査』の速報値が続々と出てきました。最近では、衆議院選挙に向けて、「次の次の選挙では議席数が10増10減となる」という話まで出てきました。このままいきますと、地方の県から東京や神奈川に議席がごっそり移ってしまい、高齢化や人口減少に悩む地方社会にとっては不利な状況に拍車がかかっていくでしょう。これは、大変なことになってきましたね。 地方の定数減が懸念される一方で、民主主義の選挙では「1人1票」が原則とされています。地域格差をきちんと是正しようと思うと、地方選出の議員が減ってしまうのも当然のことかなと思います。下手をすると、人口減少が激しい地域では都道府県規模で合併せざるを得ない状況に追い込まれることもあるかもしれません。 例えば、鳥取県は人口が約57万人です。これが2025年には50万人強にまで減ると予測されています。東京都杉並区が57万人ですから、鳥取に1議席の枠を与えるなら