前回までは、IPプロトコルやICMPプロトコルについて解説した。今回からは、いよいよTCP/IPプロトコルの核心である、TCPやUDPについてみていく。TCP/IPでは、セッション指向の通信方式とデータグラム指向の通信方式の両方をサポートしているが、まずは単純で理解しやすいプロトコルであるUDPについて解説する。 UDP(User Datagram Protocol)とは、TCP/IPにおける、データグラム通信を実現するためのトランスポート層プロトコルである。TCPが、セッション指向で信頼性の高い通信機能を提供しているの対し、UDPでは「信頼性はない」ながらも(「信頼性がない」の意味については後述)、軽量で高速なプロトコルを目指して設計されている。具体的には、下位のネットワーク層であるIPプロトコルをほとんどそのまま利用したプロトコルになっており、その機能も特徴も、IPプロトコルとほぼ同じ
ICMPメッセージの構造 以下にICMPパケットの構造を示しておく。実際には、この直前にIPパケット(のヘッダ部分)があり、ICMPの通信先や通信元の情報は、そこから得ることになる。 ICMPパケットの構造 ICMPの最小サイズは4bytes+メッセージごとのオプション・サイズとなっている。どのメッセージでも、先頭の4bytesは同じ形になっている。チェックサムはIPヘッダなどと同様に、「1の補数」形式で計算する。 ICMPパケットには、その機能によって何種類かのパターンがあるが、基本的な構造はこのように、1byteの「タイプ(機能コード)」、1byteの「コード(補助的な機能コード)」、そして2bytesの「チェックサム」フィールドから構成されている。そして必要に応じて何bytesかの追加データ・フィールドが続くことになっている。チェックサムはIPヘッダなどと同じように、「1の補数」形式
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