10月4日に始まった臨時国会。開会に先立って明らかになった関西電力の「原発マネー」をめぐるスキャンダル、現場の教員や現役受験生までが反対の声を上げた英語入試問題、いっこうに内容が明かされないまま国会を通過しようとしている日米貿易協定などなど、問題は山積だ。一方で、立憲民主党は今国会から、他野党とスクラムを組んでの共同会派による国会運営に挑戦している。結党2年目の党大会で「すべての取り組みを政権交代の準備へ」と口にした代表枝野幸男に、現在の想いを聞いた。 枝野幸男が考える臨時国会のポイント——10月4日に臨時国会が始まりました。立憲民主党にとってこれまでと大きく違うのは、共同会派の結成です。会派の結成の理由について聞かせてください。 この数年、政府はとにかく国会の議論から逃げ回ってきました。公文書の改ざんや隠ぺいもひどい。国会というのは法律をつくり、議論するとともに、政府を監視するのも重要な