電車乗り換えのためにホームを移動する際、階段を昇降するのって結構面倒……。しかし、阪神電気鉄道・尼崎(あまがさき)駅では、ホーム移動に階段やエレベーターを利用する必要がないのだとか。驚くべき移動手段は、なんと停車中の電車だという。これは一体どういうことなのか!? その移動手段は、「中通し」と呼ばれている。読んで字のごとく、利用者を“電車の中を通して”移動させることを意味する。例えば、1番線から3番線に乗り換えなければいけない場合、通常は階段を昇降して移動するが、停車している電車を開け放ち、通路として利用できるようにすれば、乗客の移動の手間が省けるというわけだ。 甲子園球場でイベント開催時に利用されていた方式 この「中通し」はもともと、甲子園球場でのイベント開催時に、甲子園駅で利用されていた。開催期間中、梅田方面から同駅4番線に入線した電車がしばらく停車する際、両サイドの扉を開け放つことで、