富山県上市町は、昨年公開されたアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」で主人公の親子が住む家のモデルとなった町内の古民家をイメージした公営住宅48戸の整備を進めている。 2015年春の北陸新幹線開業を見据え、県内外からの定住促進を図る。富山市内で30日開かれた新幹線戦略とやま県民会議第3回富山地域会議で伊東尚志町長が報告した。 映画では、主人公の女性「花」が2人の子供「雨」「雪」とともに都会から山あいの古民家に移り住む。映画の公開以来、モデルとなった同町浅生の古民家には見学者が相次いでいる。 町が整備を進める白萩西部公営住宅は、外観にこの古民家の雰囲気を取り入れた。2段の瓦屋根や、軒からひさしを長く差し出して通路とする雁木(がんぎ)を設け、山の風景になじむ自然な色合いにする。 16年3月までに、2LDKの木造2階建て36戸、2DKの木造平屋建て12戸の計48戸を整備する予定。事業費は6億