俳優の田村正和さんが心不全のため東京都内の自宅で亡くなっていたことが分かった。77歳だった。代表作にして大ヒットドラマとなった『古畑任三郎』には、当時現役のメジャーリーガーだったイチローも出演していた。脚本家・三谷幸喜が“イチロー出演の裏側”を明かした記事を特別に公開する。 球界のスターが出演した『古畑任三郎』は高視聴率を記録した。数々の名ドラマや映画を手掛けてきた人気脚本家は、“俳優・イチロー”とどう向き合い、どこに凄さを感じたのか。そして今も残る“悔い”とは――。 【初出:Sports Graphic Number836号(2013年9月5日発売)/肩書などはすべて当時】 27パーセント(『古畑任三郎』イチロー出演回の視聴率)? へーっ。そんなに取ってたんですね。僕は数字に影響を受けるタイプではないので、当時も「よかったですね」くらいの感じだったと思います。たとえば自分の中でわりとうま