現代の名曲の中には「(I Can’t Get No) Satisfaction」や「Smoke On The Water」をはじめ、インパクトのある歌詞と並んで特徴的なギターのフレーズが強く印象に残る楽曲がある。特にギター・リフは、楽曲のイントロに使用され、繰り返されるメロディーの根幹を成すことも多い。それは数十年に亘って、ブルース、ロックンロール、さらにはパンクといったジャンルの中心であり続けてきた要素なのである。それゆえ、素晴らしいギター・リフの数々は音楽のあり方そのものを変容させてきた。 リフという概念を作り出したベニー・グッドマンが戦前に率いた6人編成のグループに在籍した、チャーリー・クリスチャンなどといった昔のジャズ・ギタリストたちは、そのあとに続く名手たちが活躍する道を開いた。チェット・アトキンス、T-ボーン・ウォーカー、ジミ・ヘンドリックス、ヴァン・ヘイレン、U2のジ・エッジ