韓国のパク・クネ大統領が、朝鮮戦争の休戦協定を白紙にすると宣言した北朝鮮に対し、「軍事力のみに集中するような国は自滅するだろう」と非難したことについて、北朝鮮の人民武力省は、13日、強く反発する談話を発表し、「残るは無慈悲な報復だけだ」と重ねてけん制しました。 韓国のパク・クネ大統領は、先週、韓国軍の式典で演説した際、朝鮮戦争の休戦協定を白紙にすると一方的に宣言した北朝鮮に対し、「核兵器をはじめ軍事力のみに集中するような国は自滅するだろう」と厳しく非難しました。 これについて、北朝鮮の国防省に当たる人民武力省は、13日、国営メディアを通じて報道官談話を発表し、「イ・ミョンバク前政権の対決姿勢の踏襲だ」と強い反発を示しました。そのうえで、「これ以上、休戦協定の時効も、南北の不可侵宣言による拘束もないということを肝に銘じるべきだ。残るは、わが軍隊と人民の無慈悲な報復だけだ」として、アメリカとの
福島県いわき市の水族館で、生きた化石と呼ばれる「シーラカンス」の複雑なヒレの動きを再現した、珍しいロボットの展示が20日から始まり、人気を集めています。 このロボットは、解明されていない部分の多い古代魚、シーラカンスの研究に力を入れている、いわき市の「アクアマリンふくしま」が、金沢工業大学などと協力して作りました。 体長1メートル20センチの実物大で、ヒレの動きを忠実に再現した点が特長です。 シーラカンスは、合わせて10枚のヒレを持ち、尾ビレなどバランスを取るための4枚はほとんど動かしませんが、胸ビレや腹ビレなどの残りの6枚をタイミングをずらして動かしながら泳ぎます。 今回、シーラカンスが泳ぐ映像や標本を使って詳しく分析したところ、一定のリズムでヒレを動かしていることが分かったということです。 モーターとギアを組み合わせてヒレを動かす仕組みが観察できるよう、ロボットには穴が空けられ、訪れた
太平洋戦争の末期に、日本軍とアメリカ軍の間で激しい戦闘が行われた小笠原諸島の硫黄島で、13日、日米双方の戦没者の遺族などおよそ270人が参列して、追悼式が行われました。 硫黄島では、太平洋戦争末期の昭和20年2月から3月にかけて、日本軍と上陸するアメリカ軍の間で激しい戦闘が行われ、日本側でおよそ2万1900人、アメリカ側でおよそ6800人が犠牲になりました。 硫黄島で行われた追悼式には、日米双方の戦没者の遺族や政府関係者などおよそ270人が参列しました。 この中で、遺族でつくる硫黄島協会の西泰徳会長は「世界に類のない悲惨な戦いだった。2度と繰り返されないよう、後世に正しく引き継いでいく責任を果たしていきたい」と追悼の言葉を述べました。また、戦闘に参加したローレンス・スノードンさんは「当時、誰も望んで、この島に来た人はいなかった。日米両国は、今日の世界で最も強固な関係を持つ友人となったが、戦
昭和61年に伊豆大島で起きた火山の噴火を受けて、島内で整備が進められてきた世界初の溶岩を防ぐ堤防が、今月、完成する見通しとなりました。 昭和61年11月に発生した伊豆大島の三原山の噴火では、山の中腹から溶岩が流れ出し、島のすべての住民が島外へ避難する事態となりました。 このとき、流れ出した溶岩が集落からわずか数百メートルのところまで迫ったことなどを受け、東京都は、島西側の山の斜面に溶岩をせき止めて流れを変える「導流堤」と呼ばれる堤防を整備し、今月、完成する見通しとなりました。 堤防は山の中腹を削り取って造られ、長さが1キロ、高さが最大20メートルほどで、500人ほどが暮らす集落や避難道路を守る役割が期待されています。 東京都によりますと、溶岩の流出を予測して堤防を造る対策事業は世界で初めてで、事業費はおよそ35億円に上っています。 伊豆大島では、昭和61年の噴火を上回る大規模な噴火が150
長崎県対馬市の寺から盗まれ韓国で見つかった仏像について、もともと仏像を所有していたと主張する韓国の寺の関係者が対馬市で記者会見し「国際条約に基づき円満に解決したい」と述べましたが、仏像の返還について具体的な言及は避けました。 長崎県対馬市では、去年10月、国の重要文化財の仏像など3件の文化財が相次いで盗まれ、韓国の警察は、ことし1月、韓国人の窃盗団を検挙し仏像2体を回収しました。 このうち、長崎県の文化財に指定されている観世音菩薩坐像について、韓国にあるプソク寺が「もともと所有していたのは自分たちだ」と主張していて、14日、寺の関係者らが対馬市を訪れました。 一行は、仏像を所蔵していた対馬市の観音寺を訪れましたが、関係者とは面会できず、入り口で手を合わせてお経を読み、その場をあとにしました。 韓国の寺の関係者らは、このあと記者会見し「寺の住職に会うことができなかったのは残念だ。国際条約に基
全日本柔道連盟が、日本スポーツ振興センターから、指導者個人にスポーツ活動のために支給される助成金の一部を、およそ4年間にわたって別口座に集めたうえで、飲食費など不適切に使用していたことが分かりました。 全日本柔道連盟によりますと、2008年の北京オリンピック以降、去年秋ごろまで、およそ4年間にわたって、指導者個人に支給される日本スポーツ振興センターからの助成金の一部が、柔道連盟の強化委員会に所属する個人の口座に集められたということです。 助成金は指導者1人につき年間120万円が支給されていますが、柔道連盟によりますと、今年度は47人の指導者が支給を受け、このうちの一部の指導者に対して、強化委員会が協力をお願いする形で金が集められたということです。 集められた金は、助成金の使用目的であるスポーツ活動以外の飲食費や冠婚葬祭費など不適切に使用されたということです。 金が集められた口座の残高はおよ
日頃のストレスを解消しようと泣きたい人が集まり、映画や音楽などを鑑賞して涙を流そうという活動、略して「涙活」が今、注目されています。 「涙活」は意識的に涙を流す時間を作ってすっきりしようという活動で、東京・新宿区の眼鏡店では、泣きたい人たちが集まるイベントが毎月行われています。 今月のイベントには、20代と30代の会社員や自営業などの男女10人余りが参加しました。 参加者は大切な家族がいなくなったあと、一緒に過ごした日々を思い出すという悲しい内容の歌を聞いたり、動物の死などを描いた動画を見たりして涙を流していました。 30代の自営業の男性は「ふだんは思い切り泣ける場所がないので参加した。涙を流して気持ちが洗われ、すっきりした」と話していました。 また、20代の会社員の女性は「最近は泣いていなかったが、イベントが始まると涙が出てきたので驚いた」と話していました。 泣いたときの体の変化を研究し
妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある「風疹」の東京都内の患者数が、すでに去年1年間の数を上回り、大流行していることから東京都はワクチンの接種にかかる経費の半分を補助する支援を始めることになりました。 東京都によりますと都内でことしに入ってから風疹と診断された患者は合わせて762人にのぼり、過去5年間で最も多かった去年1年間の患者数の672人をすでに上回っています。 風疹は妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出るおそれがあります。 東京都は今回の大流行を受けて市区町村が予防接種を希望する人を対象に風疹のワクチンか風疹とはしかの混合ワクチンの接種を行う場合、かかる経費の半分を補助する支援を14日から始めることになりました。 14日から支援の対象となるのは、妊娠している女性の夫で、来月1日からは妊娠を予定、または希望している女性にも対象が広がり、都は7万
紛争解決や平和構築の場で女性が果たせる役割を巡り、国連安全保障理事会が各国に策定を求めた「国内行動計画」を、日本がまだ作っていないことについて、国連からは、「日本は地球規模の貢献ができる」として、早急な策定を期待する声が上がっています。 国連安保理は、2000年、世界各地の紛争の解決や平和を構築するうえで女性の役割が重要であることを初めて認める決議を採択し、これに基づき、各国に対して「国内行動計画」をまとめるよう求めました。 しかし、日本政府はまだ策定しておらず、今月4日から続いている国連の会合「女性の地位委員会」では、日本の橋本ヒロ子代表が「行動計画について前向きに検討する」と発言するにとどまっています。 一方で、先進国を中心におよそ40か国がすでに行動計画を作っており、法整備などに加え、平和維持部隊に参加する隊員の女性の比率を高めることや、途上国への教育や開発支援に女性の視点を生かすこ
新しいローマ法王にアルゼンチン出身のフランチェスコ1世が選ばれたことについて、日本人の教会法の専門家は、統治能力の高さに定評がある人物で改革の必要性が指摘される法王庁を治めていくのにふさわしいと評価された、という見方を示しました。 法王庁立グレゴリアン大学で教会法を専門とし、みずからもカトリックの司祭である菅原裕二教授は、13日、NHKの取材に対し、本命候補が不在と言われたコンクラーベだが、かなり早く終わったという印象だと述べました。 そのうえで、新しい法王に選ばれたフランチェスコ1世について、「アルゼンチンで統治能力の高さに定評がある一方で、バチカンで勤めた経験がなく、しがらみがないことから、改革の必要性が指摘されている法王庁を治めていくのにふさわしいと評価された」という見方を示しました。 また、中南米から初めて法王が誕生したことについて、菅原教授は「これまでにない法王名を名乗るなど新し
韓国で20日午後、主要なテレビ局や大手銀行の社内の通信網が、ほぼ同じ時間帯から使えなくなっており、警察がサイバー攻撃の可能性があるかどうかを含めて詳しい状況を調べています。 このうち、韓国の公共放送KBSでは、午後2時すぎから社内の通信網につながっているパソコン数千台が使えなくなっています。 警察などによりますと、社内の通信網が使えなくなっている放送局は、KBSを含めて少なくとも3つに上るということです。 また、大手のシンハン銀行でも、ほぼ同じ時間帯から支店などのATM=現金自動預け払い機が使えなくなっています。 こうした事態を受けて、韓国の警察庁は、サイバーテロ対策室の捜査員らを放送局などに派遣して、サイバー攻撃の可能性があるかどうかを含めて詳しい状況を調べています。
開発が進む横浜市の「みなとみらい地区」の地下を通る、全長1.3キロの道路「みなとみらいトンネル」が開通しました。 「みなとみらいトンネル」は、ホテルや商業施設が建ち並ぶ「みなとみらい地区」の幹線道路、国際大通りの地下を通って、新港地区と「みなとみらい橋」とを結ぶ、全長1.3キロの道路で、交通の混雑の緩和を目的に整備されました。 トンネルは平成11年度に完成していましたが、地上の道路の交通量が当初の想定を下回ったために使われず、その後の開発でオフィスビルや観光施設が増え、需要が高まったとして、横浜市が開通を決めました。 19日は開通を前に、地元の小学生およそ100人が「渡り初め」をして、開通後には入れないトンネルの中や天井を眺めて歓声を上げていました。 そしてトンネルが午後2時すぎに開通すると、早速、乗用車やトラックなどが通り始めました。 横浜市港湾局の小室敏祐建設課長は、「今後、このトンネ
東京メトロと都営地下鉄の2つの地下鉄が乗り入れる東京・千代田区の九段下駅で、乗り継ぎに時間がかかる原因となっていたホームの壁が取り除かれ、同じホームで乗り継ぎができるようになりました。 九段下駅では都営地下鉄の新宿線と東京メトロの半蔵門線のホームが壁で隔てられ、2つの路線を乗り継ぐには、一度、階段を上って改札を通る必要がありました。 この状況を解消するため、東京メトロと東京都がおととしの12月から行ってきた壁を撤去する工事が終わり、16日から同じホームで乗り継ぎができるようになりました。 これによって、これまで最短で1分ほどかかっていた乗り継ぎ時間が、わずか10秒ほどに短縮されました。 また、16日からは駅が近い東京メトロの秋葉原駅と都営地下鉄の岩本町駅で乗り継ぐ場合、料金が70円割り引かれるほか、東京メトロの後楽園駅と都営地下鉄の春日駅、それに2つの地下鉄が乗り入れる市ヶ谷駅で、追加料金
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