大阪市立桜宮高校で、体罰を受けた男子生徒が自殺した問題で、市の外部監察チームは、問題の背景として、在籍年数の長い体育教師の発言力が強く、ほかの教師が声を上げにくい状況だったことなどを指摘し、体罰根絶のために、その是正を求める最終報告書をまとめました。 この問題で、弁護士で作る大阪市の外部監察チームは、実態の解明に向けて、関係者から聞き取りなどを行い、最終報告書をまとめ、大阪市の教育委員会に提出しました。 報告書では、まず、桜宮高校を含めた学校現場で、体罰が根絶されない背景について、「生徒や保護者が異を唱えずに、顕在化されることなく処理されてきたことが、根本的な理由の1つだ」としています。 これに加えて、桜宮高校では、先に懲戒免職になった教師など、在籍年数の長い体育教師の発言力が強く、学校運営でも、その意向が反映される傾向があった一方で、ほかの教師にも、体育教師の力に依存する風潮があり、体罰