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ブックマーク / www.sakimura.org (5)

  • プライバシーを考えるなら、データの種類よりその行為の影響を考えたほうが良い

    これはあちこちで話しているので「聞いたことあるよ」という方も多いかと思いますが…。 現在、パーソナルデータに関する検討会[1]というのが内閣官房で行われています。基は、「どうしたら個人情報をもっと利活用できるようになるか」ということを検討するのがミッションで、安倍政権の第三の矢の一翼を担うものです。公開会議なので、だれでも傍聴できるのですが、あっという間に定員に達してしまうためなかなか取れないプラチナチケット化している会議でもあります。 そこで検討されていることに「(仮称)準個人情報」だとか「(仮称)個人特定性軽減データ」というのがあります。定義については、この検討会の下で開催されている技術ワーキングの中間報告書[2](←非常な労作で、必読)を参照してください。ざっくり言うと、「準個人情報」が、「個人が特定されていない情報であっても、個人が特定されるおそれのある情報」、「個人特定性軽減デ

    プライバシーを考えるなら、データの種類よりその行為の影響を考えたほうが良い
  • 連結不能、非識別化とは何のことか(1)

    以前からずっと議論はされてきているのですが、ここのところまた私の周りでは、「非識別化」だとか「匿名化」だとかといったことの意味を明らかにしようとする活動が活発化してきています。これは、今年の6月25日に総務省のパーソナルデータ利用・活用に関する研究会の報告書が発表 (以後、総務省報告書と言及)されたことを契機にしています。 この報告書の中で特に注目されるのは、同報告書の33ページで、「米国のFTCが2012年3月、消費者データを収 集し利用する企業の行動枠組みについてまとめた報告書である「急速に変化す る時代における消費者プライバシーの保護」 (筆者注:以後、FTC報告書と言及)に見られるようなFTCにおける考え方等を踏まえ、次のような 条件をすべて満たす場合は、実質的個人識別性はないといえるため、保護され るパーソナルデータには当たらないとして、人の同意を得なくても、利活用 を行うこと

    連結不能、非識別化とは何のことか(1)
  • JICS2014(1/15 15:40) 〜 情報銀行とPDSは、パーソナルデータ活用のための高性能スポーツカー足り得るか?

    JICS2014(1/15 15:40) 〜 情報銀行とPDSは、パーソナルデータ活用のための高性能スポーツカー足り得るか? パーソナルデータ連携・利用の際に、どうしてもスピードが出ないのは、そもそもの設定が悪いからだと思っています。 その多くは、個人からの同意を取ることは不可能という前提のもとに、無断で利用しようとして炎上するか、利用するのをやめてしまうかのどちらかになってしまっているように思われます。いわばブレーキのない三輪車にエンジンを載せてスピードを出してコーナーに激突炎上大破するか、ペダルをキコキコ漕ぐかの二択に成っている状態と言えましょう。 この「同意を取ることは不可能」という想定は、人にアクセスすることは事実上コスト的に不可能という想定だと言い換えてもよいでしょう。実際、受け取ったデータが人へのアクセス手段から切り離されていたらそうでしょう。しかし、紙の時代ならいざしらず

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  • 非技術者のためのOAuth認証(?)とOpenIDの違い入門【2023年版】

    昔から、「OpenIDは認証でOAuthは認可だ」などということが言われます。しかし、その言語の意味を取り違えている方が結構多い気がしています。「もうOpenIDなんていらね。OAuthだけでいいじゃん」というような言説がよく流れてくるのがその証拠だと思います。OAuth認証というのもその類ですね。 そこで、今日はOAuthとOpenIDの違いを考えてみたいと思います。 OpenIDは紹介状、OAuthは合鍵 まずはOpenIDの概要の復習です。「OpenIDは認証」という言葉の内容をまずは復習してみましょう。 「認証」とは大変広い言葉でいろいろな場面で使われますが、「OpenIDは認証」という使い方の時は、「OpenIDは、いま来ている人の身元を認証」(ユーザ認証)という意味です。図にすると図1のような流れになります。 この例では、有栖さんがお客としてサービス提供をしているサイトである伊

    非技術者のためのOAuth認証(?)とOpenIDの違い入門【2023年版】
  • .Nat Zone : Digital Identity - .Nat Zone

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