平成17年2月に朝日町・宮崎村・越前町・織田町が合併して、人口約2万5,000人の越前町が誕生した。町では、旧宮崎村が推進したEM事業を継承。生ごみの減量効果と下水処理場の汚泥処理費用が、EM活用で通常の1/10で済むことを評価したもので、全町展開をめざしている。事業推進では、各地区にリーダー育成が急務とされ、環境団体との連携を深める方針。 旧宮崎村では、村長自らが指揮を執った行政主導のEM推進事業を展開していた。中でも公共下水道処理場では、悪臭対策や汚泥の減少、放流水の水質改善に画期的な効果を上げて全国からの視察が相次いだ。脱水汚泥処理にかかる経費は、EMを活用すると1/10の約10万円で抑えられた。集落排水処理場でも同様な効果で、全村的にEM活用が普及した。 合併後、越前町には旧宮崎村から受け継いだEM活性装置2器と新規購入合わせて3器が設置された。2器は下水処理用に使用され、1器はボ