ブックマーク / shorebird.hatenablog.com (2)

  • 書評 「What is Tanuki?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    What is Tanuki? 作者:佐伯 緑東京大学出版会Amazon 書は東大出版会より出されたタヌキの専門書だが,そこからとても予期できないほどの迫力と熱意にあふれただ.著者は,タヌキを追いかける傍ら極真空手にうちこみ,その黒帯を持つ女性研究者であり*1,そもそもこの「What is Tanuki?」という題は極真空手創始者の大山倍達の著書「What is Karate?」ヘのオマージュであるというのだ.いかにも型破りで期待を持たせる. 第1章 タヌキの生き方 第1章ではタヌキとはどういう生物なのかが概説されている.個人的に興味深かったところを紹介しよう.また第1章の最後には著者が「信綱」と名付けたタヌキの生き様が具体的に紹介されている. タヌキは肉目動物の中で「器用貧乏」だ.走りも泳ぎも登りも狩りもある程度はこなせるが特に優れたものはない. 生態的には「好機主義的雑」であり

    書評 「What is Tanuki?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    nikunonamae
    nikunonamae 2024/03/10
    “トリガーワーニング的注意書きが表示されている.どのような残酷な描写があるのかと身構えたが,”
  • 書評 「人を動かすルールをつくる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    人を動かすルールをつくる――行動法学の冒険 作者:ベンヤミン・ファン・ロイ,アダム・ファインみすず書房Amazon 書はヒトがルールに対してどのように反応して行動するかという行動科学的視点にたって法(特に立法政策)を考える試み*1についての一般向けの解説書だ.著者のロイとファインはともに法学者で法と行動科学,法と行動の相互作用を専門としている*2. 法,特に刑事法は人々の行動を変えようとするものでもあり,うまく人々の行動を変えるには,ヒトがルールに対してどのように反応するかは重要な論点のはずだが,実際に法を作っている人々はそのような行動科学のトレーニングは受けていないし,非常に単純な前提しかおいていない.著者たちはそういう立法実務は非効率でり,行動科学を取り入れた法のデザインが重要だと主張している.行動経済学とちょっと似た視点にたっていて,興味深い.原題は「The Behavioral

    書評 「人を動かすルールをつくる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    nikunonamae
    nikunonamae 2024/02/22
    “罰金導入により皆がヘルメットを着用するようになったので,オートバイを盗難したあとノーヘルで乗っていると(略)警察に注目されてしまうことが犯罪減少に”自転車盗も減らせそう
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