注目を集めるテレビ番組のディレクター、プロデューサー、放送作家、脚本家たちを、プロフェッショナルとしての尊敬の念を込めて“テレビ屋”と呼び、作り手の素顔を通して、番組の面白さを探っていく連載インタビュー「テレビ屋の声」。今回の“テレビ屋”は、『くりぃむナントカ』『マツコ&有吉 かりそめ天国』など、数々の人気番組を立ち上げたテレビ朝日コンテンツ編成局次長の藤井智久氏だ。 長年タッグを組んできたくりぃむしちゅーとの出会いは、「ぶっちゃけ言うと、僕もくりぃむも余ってたんです(笑)」という状況だったが、『くりぃむナントカ』をはじめ様々なヒット番組を世に送り出し、今や“共犯者”と言える信頼関係に。そんな藤井氏は、もう1人の“共犯者”だったという、2015年に亡くなった放送作家・渡辺真也氏への思いも語ってくれた――。 ■『ロンドンハーツ』での失意から『虎ノ門』へ 藤井智久 1967年生まれ、岡山県出身