埼玉県ふじみ野市営の流水プールで06年7月、小2の女児(当時7)=同県所沢市=が吸水口に吸い込まれて亡くなった事故で、さいたま地検は26日、いったん不起訴(起訴猶予)処分にした同プール管理業者2社の社長ら3人のうち、下請け会社の元社長ら2人を業務上過失致死罪で略式起訴した、と発表した。地検は07年6月、プールの構造自体の不備などを理由に3人を起訴猶予処分としたが、さいたま検察審査会が08年4月、3人を起訴相当と議決、再捜査していた。 略式起訴されたのは、下請け業者「京明プランニング」(さいたま市)の元社長(51)と元現場責任者(38)。管理の元請け業者「太陽管財」(さいたま市)社長については「業務を丸投げしており、(事故の)予見は難しかった」などとして、起訴猶予とした。