今回は、絵の参考になりそうな、おすすめの本の紹介です。 紹介するのは、「ラクガキ・マスター」(寄藤文平・2009年・美術出版社)です。 この本の「はじめに」に寄藤さんが述べていることですが、 「絵を描くのに、センスも才能もいりません。僕の考える絵は、作文や会話と同じです。字が美しくないと作文が書けないということもないし、人と話すのに、きれいな発音かどうかなんてあんまり関係ありません。自分が発見したことや、何を描こうとしたのかが大切なのです。」 この本は、絵を描くときに、自分が何を考えているとか、どこを大切に描いているのかを、自分自身に取材してまとめた本です。上手に絵を描くためのお手本というよりは、自分の考えていることを絵にするときの手がかりにしていただけたらと思っています。 実は、私が絵を描こうと思ったきっかけが、この本に出会ったことです。図書館でふと見つけて、絵に惹きつけられました。寄藤